ぜったい

 

 

 

 

 

 

なんとかなるよ、ぜったいだいじょうぶだよ。

という言葉をお守りに戦っていたカードキャプターさくらを、いま思い出してしんどくなっている。

なんということか。ぜったいなんてないのに自分に言い聞かせたり、人に言ったり、なんて強いことか。漫画のキャラだからといえば終わりだけど、なんとかなるかなあ、わたしはどうかなあ。

 

 

今、絶望的に精神がダメで、落ち込んで、こたつにへばりついている。

化粧だって落としてない。お風呂もまだ入っていない。やるべきこともやっていない。なんてダメな人間なんだろうか。ゴミだ。

 

 

不意に世界がわたしに優しくない気がした。

不意に人がわたしに優しくない気がした。

さっきまでちゃんと優しさの中にいたのに。

 

 

魔法のカーテンの中にいたのに、知らない間にそこにわたしはいなくて、魔法のカーテンの裾すら見つけられなかった。

魔法が解けてしまったのが明白で、優しさがたしかにあるのを目の当たりにしても、上滑りして吸収できない。

どうしちゃったんだろうね。

 

でもまた魔法のカーテンの中に入れるように、わたしはがんばろうと思う。

多分、がんばるのをやめてしまったから、やめそうになってしまったから、魔法のカーテンから追い出されてしまったんだと思う。ことにする。なるべく前向きに。

 

 

 

 

 

 

なんとかなるよ、たぶん、だいじょうぶだよ。