下降するとそこには過去が
加工された不幸せな過去が
今までいい感じにこわいくらいメンタル強かったんですけど、なんか落ち込んでしまって、というかいきなり落ちるのが嫌で自分から落ちました。嫌なこと思い出したり加工した過去で苦しんだり。
加工した過去というのは、多分そんなにひどくなかった出来事をひどく不幸せに加工した、被害者面厚めの過去です。
これは急下降にはもってこい。
例えば、「死にたい」と言って「じゃあ死ねば」と言われるのがこわくて「死にたい」と言えない。
これは、言ってしまえば寄り添われるか突き放されるかの二択で、二択を存在させなければ、どちらも得られないので、つまり。
「死にたい」と言わなければ、ひどい言葉を言われることはない。優しい言葉もかけられないけど。
マイナスよりはいい。
かさぶただらけの頭を掻き毟りながら泣いていた。
母親からの一方的な喧嘩に、感情爆発して泣きたくないのに本心を話すと泣いてしまう。泣き顔を見られたくないからタオルで覆って泣きながら反論したけど意味はなくて、のれんに腕押し、ぬかにくぎ。
代わりに父親はケーキを買ってきてくれた。今更優しくされても。幼少期に受けた怒鳴り声は忘れない。機嫌が悪いと怒鳴って隠れても見つけて罵声を浴びせたくせにね。
母親はわたしに言った。
「やってしまった過去は変えられない」開き直るな。じゃあ産むな。
じゃあ、産むな。
産まれたくなんかなかった。こんなにつらいなら。
わかっているよ、つらいことばかりじゃなかったって。でもつらいことは確かにあったし。耐えきれないくらいには。
あー死にたい。死んだらどうなるんだろ。
少なくとも現実からはフライトできるよね。