電気を消したら、

 

 

 

 

 

プツンとか、まあなんか機械の音で、いままで話していた人とのおしゃべりが終わり、だーれもいない一人の部屋で、一人だな、と思う。

 

さっきまでの明るさが嘘のようで、映画を見た後の人のいない劇場のようです。

ねむたくって終わったはずのゲームも、通話も、何もかもついさっきまであったことなのに、もうどうしようもなく遠くに感じたりして。

 

 

「人生って短すぎるよね」

と言ったら

「短いくらいでいいんじゃない」

と友達に言われて、ああ、友達でよかったと思った。

そんな人だからこそ好きなのだなあと。

 

そんな幸せを見て、PCの電源を落としたら、魔法が解けたみたいに現実だ。

 

 

 

ふとTwitterを開いたら、今まさに自殺を試みている人の呟きをみて、悲しいやらなんやらわからない気持ちになって、死なないでほしいなとか、上手く死ねたらいいなとか、考え始めてしまった。

 

私と同じような境遇で、多分わたしと何ミリかしか変わらない世界線で生きていて、幸せな分岐点を歩んだんだろうなわたしは。と、感じた。

だからこそ申し訳なくて、どうにか力になりたいけどあまりに関わりがない人で、どうか、明日か一週間か先に、ケロッとした顔で幸せなツイートをしてほしいとか、身勝手に思いながら、わたしはわたしの明日の仕事のために、布団に入る。

 

どこかの家のバスタブに浸かっているあの人を思いながら、眠るように死ねたらな、と目を閉じます。